転職の不安の一つに「なかなか転職先がみつからない」という人を良く見かけます。しかし、市場では求人広告の件数はコロナ禍の2021年から求人広告の件数はコロナ前とほぼ同じぐらい戻っている統計も出ています。応募する数を見てみると、数が多いから就職できるわけではないことが分かります。

ここで、求人や職場を選びすぎていないか客観視することが必要です。転職を考える一つの理由に「もっといい条件で働きたい」という人は多いでしょう。もちろん自分の能力に見合った対価を求めることはよくあります。しかし、この理由だけで転職活動をすると失敗しやすいのです。転職には、自分という応募者と採用する企業との相性やタイミングも必要なのです。

転職は、恋愛とよく似ており、相手からの好意だけで付き合ったり結婚することはできません。結婚相手に高条件を付けても、自分がまずそれに見合ったふるまいをしているかを考えるべきなのです。転職もそれと同じく、面接官でその会社の社員ならどういう人間が欲しいと思っているか、しっかりと理解しておく必要があります。

給料や勤務時間など、どの点を条件に探すのかというだけではなく、自分自身がそれに見合ったスキルや知識があるのかもしっかり知っておくことが大切です。そのためにも、常にスキルアップを怠らないことが必要でしょう。また異業種への転職を考えている場合は、事前にスキルを習得できる資格を取っておくなどの対策もできるので調べておくと良いでしょう。